耳鳴りを治す方法

実は、今の医学では耳鳴りを完全になくすことはできないのです。
これは、耳鳴りの起こる仕組みがまだわかっていないためです。
いま行われている治療のほとんどが、耳鳴りを軽くすることなのです。

お薬を飲む・注射する

基本は薬による治療です。
使われる薬は精神をコントロールする働きがある、抗不安薬、抗うつ薬が中心です。
精神に作用する薬を使うことで、耳鳴りの症状の軽減に役立っています。
他には、自律神経の働きを安定させる調整薬や血流改善薬を使います。
いずれもそのときの症状に応じた治療法(対症療法といいます)を行います。
炎症などによって損傷した耳の中の部分が再生や改善が可能な場合に限り、手術も行われます。
ステロイドホルモン薬を注射を使って注入する方法もあります。これは、数回にわたって注入します。

マスカー療法

外からの雑音で気になる耳鳴りを覆い隠すイメージです。
マスカーといわれる器具を耳鳴りがするほうの耳に当て、あらかじめ検査しておいた耳鳴りに似た音を雑音として流すことで耳鳴り音をさえぎる方法です。
ヘッドホンで1~2時間くらい聞きます。その後、耳鳴りが治まるという仕組みです。
人によって、耳鳴りの治まっている期間は数時間から数日間とまちまちです。

TRT療法

効果はすぐに現れませんが、耳鳴りを周りから聞こえている雑音と同じものという意識にもっていこうとする方法です。
耳鳴りの仕組みなどを理解するためのカウセリングを行い、不安を解消させて、雑音を聞いて耳鳴りに意識が向かないように訓練します。
脳に気にしなくていい音と認識してもらうのです。
長期的に行うことで効果が出てきます。まだこの療法を実施している医療機関は少ないです。

星状神経ブロック

星状神経節といわれる首にある左右一対の交感神経節には、脳・首・肩・腕・胸・心臓・肺などの神経が集中しています。
この部分に局所麻酔薬を少しの量注射することで緊張がゆるみ、自律神経のバランスが良い方に働き出し、耳鳴りも楽になります。
耳鼻咽喉科・ペインクリニック・麻酔科で受けられます。

心理療法

耳鳴りの原因がストレスかもしれないという診断結果によって、心療内科や精神科で治療をうけることになったが、何でストレスをためているのかもわからない人もいます。
自覚のある人も含めて話をしていくことで、解決の糸口をさぐっていきます。
医師との信頼関係を作りながら、薬による治療も含めて不安を解消していきます。


耳鳴りの原因 ストレスを解消する整体院