難聴が強くあらわれる病気
耳鳴りで耳鼻咽喉科をたずねると、必ず難聴の検査もおこなわれます。
耳鳴りと難聴が一緒に起きていることが多いためです。
聞こえにくいという症状の他に、音が異常な聞こえ方になることもあります。
音量がものすごい大きく感じられたり、音が割れたように聞こえるといったふうにです。
早くに見つけるほど、症状の悪化が防げます。
耳鳴りを感じたら、次に音の聞こえ方を自分でチェックしてみてください。
人との会話がスムーズか、テレビの音の聞こえ方はどうかなど周りの人と比べるとわかるかもしれませんね。
難聴が強く現れる病気を紹介します。
加齢によって神経系統の老化が進んで耳の働きが低下するもの。お年寄り=耳が遠いというイメージがありますが、それだけ一般的に知られている病気ってことですね。
高音域から聞こえにくくなり、少しずつ進行していきます。けれど耳鳴りを伴う難聴の高齢者全員が老人性難聴にかかっているというわけではありません。
他の病気の場合もありますから、年齢のせいとあきらめたりせずに受診しましょう。
老人性難聴と診断されたときは、治療法はありませんが聴力がなくなることはありません。
補聴器をつけて補うことで生活にも不便はなくなります。
ある日突然耳が聞こえにくくなる病気です。いつ聞こえにくくなるのかは人により色々です。
電話中に急に聞こえなくなったとか、キーンと言う耳鳴りとともに聞こえが悪くなったなど。一番多いのが朝、起きたら聞こえなかったというケースです。
聞こえなくなっている程度もさまざまです。ほとんどの場合が耳鳴りをおこしていて、めまいを伴う人も4割くらいいます。
なぜ急に聞こえにくくなるのかは分かっていませんが、疲労や体調を崩したときに起こりやすい病気です。
突発性難聴は早くに治療を始めるほど聴力の戻る確立が高いのです。発症したら遅くとも2週間以内に耳鼻科へ行きましょう。
治療は薬物療法が中心です。
耳鳴りのところでも書いてありますが、急激な圧力で耳の中の膜が破れたあと、難聴が突然おこり日ごとに悪くなる症状も現れます。
めまいが激しい場合もあるので、まずは安静にして、薬物療法を受けましょう。
コンサートでスピーカーの側で大きな音を聞いたときや、ヘッドホンを付けて音量を大きくして聞いていたり、耳元で爆発音がしたときなど、その直後から強い耳鳴りと聞こえの悪さを感じることがあります。
耳の詰まった感じや痛みも伴うこともあります。早いうちに治療を受ければ、回復することもあります。
しかし、長年大きな音の中で過ごしていると騒音性難聴になり、回復は難しくなります。