人工的な成分で作られる西洋薬とちがって、天然の物から作られている漢方薬。
漢方薬は2000年の間に経験が積み重ねられて作られたものです。
その成分や効果が解明されているのはほんの一部なのです。
けれど安全性は確立しており、産婦人科を中心に多くの病院でも扱われています。
保険の適用されている漢方薬も100種類以上と豊富です。
西洋薬は即効性が高いので普段からそれに慣れている人のほうが多いかと思います。
漢方薬は、漢方薬を服用して効果が現れはじめるのに時間のかかるものもあります。
少なくとも2週間は続けましょう。ゆっくりゆったり服用ですね。
また、漢方薬は複数の生薬を調合されています。
単体でイチョウの葉やアロエなどが売られていますが、この場合は民間薬としてのものです。
同じものが漢方の原料にもありますが、複合調合されていないので漢方薬とは違います。
三黄瀉心湯 (さんおうしゃしんとう) | 体力のある人に。怒りっぽいなど精神不安。 |
女神散 (にょしんさん) | 体力が中程度の人に。 |
通導散 (つうどうさん) | 体力のある人に。 |
釣藤散 (ちょうとうさん) | あまり体力のない人。慢性頭痛や肩こりなど。 |
七物降下湯 (しちもつこうかとう) | 虚弱体質で疲れやすい人に。 |
加味逍遥散 (かみしょうようさん) | 体力が中程度以下。イライラなど。 |
六味丸 (ろくみがん) | 体力低下した人に。食欲はあるが疲れやすい。 |
八味地黄丸 (はちみじおうがん) | 疲労倦怠感が著しい人に。 |
柴胡加竜骨牡蛎湯 (さいこかりゅうこつぼれいとう) | 体力のある人の抑うつ。 |
大承気湯 (だいじょうきとう) | 体力の充実した人に。腹部が硬い。 |
半夏厚朴湯 (はんげこうぼくとう) | 体力中程度以下の胃腸虚弱な人に。 |
柴朴湯 (さいぼくとう) | 気分がふさぎがち。 |
香蘇散 (こうそさん) | 体力低下の人に。胃腸が弱く、神経質。 |
加味帰脾湯 (かみきひとう) | 虚弱体質で血色が悪い。 |
柴胡桂枝乾姜湯 (さいこけいしかんきょうとう) | 体力がなく虚弱体質な人に。 |
漢方薬は健康維持やダイエットなどで利用する人も増え、気軽に買えるようになってきました。
ですが、体質や症状は人により違いがあり、合わないものもあったりします。
やはり、漢方医に診てもらったり、漢方薬剤師のいる漢方薬局で処方してもらうのが細かいアドバイスも聞けますし、確実でしょう。