耳鳴りよりも先にめまいがおきたり、めまいの症状が強く出る病気を解説します。
小脳腫瘍...小脳などに腫瘍ができて、めまいがおきます。めまいの種類が複数のタイプが出るのでめまいで病名は判断できません。
腫瘍が大きくなってくるとめまいのほかに、耳鳴り、難聴、ふらつき、吐き気や嘔吐、顔面のしびれ、物が二重にみえるなど多くの症状が出ます。
早くに検査が出来れば5ミリ程度の腫瘍まで見つけることが出来ます。症状のあらわれかたは、ゆるやかなのでめまいを感じた時点で腫瘍が見つかれば、手術によって取り除くことができます。
メニエール病
突然激しい回転性のめまいがおこります。めまいにともなって耳鳴りや難聴がおこります。耳の奥が水ぶくれの状態になっているためにおきたものです。繰り返しこのような発作がおこります。
耳の中を流れるリンパ液の量がふえる「内リンパ水腫」といわれる症状になっているのです。なぜ「内リンパ水腫」になるのか解明はされていません。
わかっているのは「内リンパ水腫」のおこりやすい人はストレスを過剰にためているということです。ここでもストレスがかかわってますね。現代病ともいわれているのです。
ただメニエールの場合は体に直接、病気の原因となっておこっています。メニエールの最初の発作はある日突然おこります。
ぐるぐると回るようなめまいと吐き気、冷や汗、顔面蒼白といった症状もあらわれます。
耳鳴り・めまい・難聴、この3つが一緒にあらわれるのが、メニエール病の典型的な症状です。そして、耳鳴りや難聴のおきるのは左右のどちらかだけというのもメニエール病の特徴です。
繰り返し来るめまいになれて受診をしない人もいますが、一緒におこる耳鳴りと難聴は発作のたびに悪化していますから医療機関に行きましょう。難聴は時間がたつほど治療がむずかしくなります。
次に治療法ですが、基本は薬物による治療です。
薬を飲めないほど強い嘔吐がある場合は点滴をして落ち着いてからにします。
メニエール病になるのは過労やストレス、睡眠不足がきっかけになりやすいのです。
季節の変わり目、天候、気圧の変化が影響することもあります。
これらの引き金となりそうなことを薬を併用していきながらでも改善していくことが、症状を軽くする方法でもあります。
予防にもつながりますね。精神的ストレスをためないようにすること、睡眠を取れる環境を作り身体的にストレスをためないこと、生活習慣を見直すことと、できるところから改善していけばつらい発作も薬がいらなくなるくらいに軽いものに変わっていきます。
まれに、薬や生活の改善では症状が改善されない人もいます。そういう人には手術をすることになります。
めまいについて更に詳しく知りたい方は...
耳鳴りに加えて、めまいまで起きたら辛くて堪りませんよね。
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