耳鳴りとめまいの両方が、症状としてあらわれる。いっぺんに両方おこることは少ないのですが、耳鳴りが先におこって次にめまいがおこる。あるいは、めまいがおこって次に耳鳴りがおこる。そういった病気は多くあります。
耳鳴りのおきる器官とめまいのおきる器官が近いところに並んでいるせいでもありますね。同じ耳の器官内ですから故障がおこれば聞く力も弱まります。同時に難聴がおこりやすいのもうなずけます。
めまいだけで耳鳴りや難聴はおこらない病気もありますが、その時は脳の疾患によるめまいが疑われます。
耳鳴り・めまい・難聴がセットでおきやすいのが耳の病気なのです。
代表的なのが先に紹介したメニエール病です。ほか、突発性難聴・外リンパ瘻・老人性難聴・中耳炎などが3つセットでおきやすい病気です。
全身の病気から来る耳鳴り・めまい・難聴もあります。
検査をしても耳や脳に異常がみつかりません。
血管が詰まるなどの異常、血液の流れが悪い、血圧が高かったり低かったりなど血液がかかわる病気によるものだったりします。
高血圧・低血圧・糖尿病などがあります。同じく異常が見つからずに耳鳴り・難聴・めまいのおこるものに、体の偏りもありますね。
立って歩いたり、作業をしたりするのに、骨格のどこかがずれているとバランスを取るのが苦しくなるものです。
ここまでは、だいたい治療法が一般的に知られている方法で改善していけますが、心の故障でおきたものはその人自身も変わろうという気持ちも必要になってきます。
うつなどの心因性や自律神経失調症です。
耳鳴り・めまいのほかに動悸や頭痛などいろいろな不快な症状がでます。
ストレスのためすぎといわれていますが、ストレスをためていることに気付いていない人も多いのです。
治療を精神科や心療内科だけに絞らず、民間療法にも視野を広げてみることもおすすめです。
たくさんの検査の果てに異常がないと診断されて疲れてしまった。なんていう方もいるでしょう。「耳鳴りの治療・民間療法」のところでもいくつか紹介しましたが、病院とは違う場所で治療するのも心を立て直すのに役立ちます。
どこで治療を始めるにしても、治療する側と治療される側の信頼関係を築くことができれば症状の改善も早いと思います。
「耳鳴りとプラシーボ効果」の所でもお話ししましたが、古い時代、信頼する医師から砂糖錠を薬として処方されて服用したら病気が治ったという話があります。
これをプラシーボ効果といいますが、これは今もたくさんの実例のあることで、代替療法としても使われています。
この人なら信頼できるという先生に出会えたら、その先生の治療法が心にも、体にも効果があるかもしれませんよ。
めまいについて更に詳しく知りたい方は...
耳鳴りに加えて、めまいまで起きたら辛くて堪りませんよね。
めまいについて詳しくお知りになりたい方は、
など、めまいについて徹底解説している「めまい大辞典」をご覧ください。